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第64話 蓮はトモの生まれ変わり!?

Auteur: 月歌
last update Date de publication: 2026-06-15 18:24:29
ふわりと空気が変わったことで、瞬間移動が終わったことが智也にも分かった。最上階は真っ暗だった。

蓮は慎重に智也を床に下ろすと、照明代わりに青い炎を天井に三つ飛ばした。青白い光が部屋全体を照らし出す。牢獄の柵の中に、年老いた女が石の椅子に全身を鎖で縛り付けられて座っていた。老婆は目を閉じ、微動だにしない。智也には死んでいるようにしか見えなかった。

あまりの光景に智也は顔を青ざめさせたが、蓮は気楽な口調でその女に話しかけた。

「あんたは『トモ』のばあさんか?」

「…………」

「返事しろよ。死んだふりをしたって、あんたが生きていることぐらい俺には分る。」

蓮の言葉に、蝋人形のようだった老婆がぞっとするような笑みを浮かべた。そしてゆっくりと、しわがれた聞き取りにくい声で話し始めた。

「王家の者と契約した魔法使いじゃな……王国の犬め。わしの目はもはや潰れてその姿を見ることはできぬが、お前の放つ王家の青い炎は感じるぞ。わしに何の用じゃ? どんな拷問を受けようとも、わしは『トモ』がカインに掛けた呪いの秘密を話すことはない。無駄な時間を過ごす前に、王宮に帰るがよい、王家の魔法使いよ。」

「ばあさん……
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    「智也、この異世界と俺たちが生まれ育った世界は細い道で繋がっているんだ。」智也の不安そうな顔を見て、蓮はそっと肩を抱きよせた。そして、智也にも分かりやすいように丁寧に説明を続けた。「ギルミット人は、魔力に長けた一族だった。その中でも強力な魔力を持つ魔法使いを何人も輩出している。」蓮は少し間を置いてから、先を続けた。「彼らの内の誰かが、この世界と俺たちが生まれた世界がへその緒のような細い道で繋がっている事を知ったのだろう。そして、この世界で死んだ人間の魂はその細い道を渡り俺たちの世界に辿りつき生まれ変わり、同様に俺たちの世界で死んだ人間の魂もまた細い道を辿ってこちらの世界に辿りつき生まれ変わる事に気がついた。それが異世界を巡る輪廻転生信仰の始まりかな?」蓮の話で、ギルミット一族が信じていた異世界の輪廻転生信仰はなんとなく理解できた。 しかし、蓮が『トモ』の生まれ変わりだという部分になると、智也には容易に受け入れられなかった。(もし私が『トモ』の生まれ変わりなら……アーサーに心惹かれたことも、彼が私を『トモ』と呼んだことも、全部納得がいくのに……)密かにそう思ってしまう自分がいた。『トモ』は乙女な魔法使いの少女だったはずだ。同じ魔法使いとはいえ、蓮の肉体は逞しく、抱きしめられると元男の智也でも胸がキュンとなるほど胸板が厚く頼もしい男だった。しかもペニスは大きく、少し入れるだけで火傷をするほど激しいセックスをするような男が『トモ』の生まれ変わりだなんて……。「蓮が『トモ』の生まれ変わりだなんて、やっぱイメージが合わないーーーー!! 蓮の勘違いじゃないの??」思わず智也は叫んでしまった。蓮は智也の思考を読んだのか、にやっと笑ったが、それも一瞬のことだった。蓮は石の椅子に鎖で縛り付けられた老婆を、柵越しに冷たい目で見ながら口を開いた。「俺も勘違いだと思いたいよ。異世界で生まれ変わった人間を魔法で元の世界に召還することは、ギルミット一族でも輪廻の輪を乱す禁忌として禁止されていたと書物に書いてあった。」蓮は淡々と続けた。「一度、輪廻の輪を切られた人間は魂の行き場を失い、もう二度と転生できないらしい。しかも、輪廻の輪から外れた人間は自ら命を断つ以外には死ねない体になると文献で読んだぞ。どこまで本当の話か分らないが……つまり俺は、人類憧れの不老不死にな

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